■3月中旬 ~芽吹き~
厳しい冬の寒さが少し緩んでくるこの時期、
刀根早生柿の芽吹きがはじまります。
けれど油断大敵、
寒の戻りで霜が降りることがあるのです。
両親が柿づくりをしていたころは、霜害から柿の新芽を守るために、
早朝、日の出前の暗い柿畑で灯油を燃やして降霜を防いだようですが、
今は畑に防霜用の扇風機を設置しています。
早朝4時に作動するようタイマーをセット。
なので寒い朝も楽ちん楽ちんwww
およそ3時間くらい動かします。
■初夏 ~芽摘み~
4月中旬から6月にかけて行う摘蕾(てきらい)や、摘花(てっか)・摘果(てっか)作業。
実の数と大きさを調整する、
収穫に至るまでの重要な作業です。
枝にたくさんついた柿の花の蕾を、
実の収穫時をイメージしながら手で摘み取ります。
①実の日焼防止のため上を向いているもの
②育ったときに枝や他の実に触れるもの
③奇形
実を大きくするため、原則として一枝に1個だけ、できれば大きな蕾を残し、あとは摘み取ります。高い枝についている花の摘蕾作業は、上を向いて、集中して、大変です(><)
けれど毎年この時期当たり前のように黙々と作業を進めます。
6月中旬から7月中旬・・2回目の摘花作業
8月ごろ・・・・・・・・最終摘果作業
■9月中旬 ~ 10月
刀根早生柿 ~収穫・渋抜き・出荷~
待ちに待った刀根柿の収穫が始まります!
今年の出来はどうかな?
わくわくしたり不安になったり・・
ともかく柿農家にとって
一年で最も忙しい時期の始まりです。
【収穫】収穫が始まる頃は、柿の実の色づきもまばらなので、ひとつひとつ色の良いものを選びながら収穫し、次に選果場・産地直売所・規格外など出荷先別に実を選別していきます。
【渋抜】選果場以外の出荷先、例えば親戚・友人など当園の個人的に親しい方々への贈り物や、産地直売所へ出す柿は、倉庫に集めてビニール袋に入れて炭酸ガスで渋抜きをします。
渋抜きに要する時間は気温により異なりますが1日~3日、渋がぬけて甘い柿にへんし~んwww
【出荷】さぁ出荷です。
JAの選果場、産地直売所など出荷先はさまざまです。
無事に初出荷を終えるとほっと一安心。
けれどこれからが本番、気持ちを引き締め作業を続けます。
■11月上旬 ~
富有柿 ~収穫・出荷~
大人気の富有柿の収穫がいよいよ始まります。
大きくて色つやがよく無傷のものは高値がつきます。
主にデパートなどで販売されます。
天候不順や自然災害(和歌山は台風が多い)などで、見た目の少し悪いものもあります。
けれど
味・食感・甘さなどほとんど変わりません。
甘くてジューシーで一度食べたらこの味は忘れられない!
※富有柿は完全甘柿なので【渋抜】の作業はなし。
【収穫】は11月ごろから12月にかけて行い、【出荷】も JAの選果場、産地直売所など。
2018年秋からネット販売も開始!
■12月上旬~ ~葉っぱ燃やし~
柿の葉は紅葉して落葉します。
この時期、
あちらこちらの柿山で白い煙がたなびいています。
今年も苦労が多かったけど、
美味しい柿がたくさん採れてよかったなぁ・・
無事に収穫が終わってよかったなぁ・・
なんて感慨深く思いながら
葉っぱを集めて黙々(モクモク)www、燃やします。
■12月上旬~2月下旬
~剪定(せんてい)~
柿の枝の整理をします。
不要な枝を切り取り、幹の方まで日光が入るよう透かし剪定を行います。
北風びゅーびゅー手がかじかみます。
けれどちょっとした楽しみもあります。
剪定後の乾燥させた枝を集めて燃やし、
お餅を焼いたり、焼きいもを作ったり。
孫も大喜び!
柿が大好きな方、
いやいや、
お店で買ったがそんなに甘く美味しくなかったという方、
柿を食べたことがない方、ぜひ食べてみてください~!!!
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中 村 農 園
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